初心者にもオススメしたいマジックメイズ

CAボドゲ部部長のにゃーまるです。

約1年ぶりの更新となります😂

本記事は『ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018』の11日目担当分の記事になります。


 ここでは、2017年にSPIEL'17の大賞を受賞した「マジックメイズ」の紹介をしたいと思います。初めて遊んだときに、そのゲームシステムのシンプルさとチュートリアルの親切さに胸を打たれ、いつか記事を描きたいなと思っていたので、この機会に紹介したいと思います。


どんなゲーム?

 舞台はショッピングモール、登場人物は武器を奪われた4人のヒーローです。プレイヤーはヒーローを操作してショッピングモールを探索し、武器を集め、時間内に全員のヒーローを脱出させることを目的とした協力ゲームになります。

 このゲームにおいて、プレイヤーは写真中の青いアクションタイルが配られます。これがそのプレイヤーに許されたアクションで、適用可能ならリアルタイムに、いつでもどのヒーローに対しても適用することができます。一人のプレイヤーだけでは脱出できず、みんなのアクションを組み合わせないといけないところが一つ目のポイントですね。

 このゲームのもう一つ面白いところが、協力ゲームでありながら、プレイヤー同士がゲーム中、相談することを(基本的に)禁止していることです(一定の条件を満たすと短時間の相談する時間が得られます)。他のプレイヤーに何かしてもらいたいことがある場合は、写真中の赤いポーンをそのプレイヤーの前におき、気づいてもらうことだけしかできません。プレイヤーは、実際にはそれに気づかないかもしれないし、気づいても何をしたら良いのか、伝わらないこともあります。このじれったさがゲームを面白くしてくれます。


このゲームの良さ

 このゲームにおいて、筆者が感銘を受けたところは、ゲームのチュートリアルが非常に親切であることです。

 ゲームを紹介(インスト)するとき、初めてそのゲームをプレイする人に対してわかりやすく、ゲームシステム全体を理解してもらうことはとても難しいと思います。このゲームのチュートリアルでは、初めてであっても、ゲーム全体を理解してもらえるよう、いくつかのシナリオに分かれており、各シナリオで1~2つずつゲームシステムを加えて遊べるように設計されています。


実際にやってみた

 マジックメイズを3人でプレイしてみました。筆者が経験者で、他二人は未経験者になります。今回は、ゲームのチュートリアルに沿ってプレイしてみました。シナリオ3まで実践し、全体で30~40分ほどのプレイ時間になりました。

 余談ですが、お仕事終わりの一休みでプレイしました✌️ 本記事はそのプレイ直後に書いている出来立てホヤホヤの記事になります。


0. 準備

  セッティング直後の写真です。プレイヤーはヒーローを操作し、ショッピングモールを探索して武器を集め、砂時計の砂が落ちきるまでに脱出することが目的である旨を伝えました。この時点ではまだ、プレイヤーが会話できないことは伝えていません。


1. シナリオ1 <まずは体験してみよう>

 まずは、ショッピングモールを探索すると出てくる武器を集めることを目的としたシナリオです。3人で、「このヒーロー動かさないと」だったり、「このアクションでヒーローを武器の方へ進めることができるよ」みたいなことを相談しながらプレイしました。また、筆者が探索マーク(虫眼鏡)を担当することで、準備段階で説明しきれなかった探索アクションの説明も一緒にできました。

 シナリオ1は相談しながらできるので簡単ですね! 下写真のように、スムーズに突破できました👏

2. シナリオ2 <複数の出口>

 ここから本格的なゲームになります。ここで初めて、二人には 1) ゲーム中相談できないこと、 2) 武器を集めた後に脱出口から脱出すること、 3) 武器を集めた後はワープが使えなくなることを説明しました。前回担当しなかったアクションタイルでプレイスタートしました。


 初回の結果は残念、脱出失敗でした😫 うまく連携できず、砂時計をひっくり返すアクションが間に合わずに時間切れになってしまいました。しかし、ゲーム内容はだいぶ理解してもらえたようで、気を取り直して再トライです。


 2回目は無事成功しました🎉 成功と言ってもまだうまく連携できず、砂時計を3回も利用していますw このブログではきちんと説明していませんでしたが、砂時計のアイコンのあるマスにヒーローを誘導すると、砂時計をひっくり返すことができ、次のヒーローを動かすアクションまでの間、相談する猶予が与えられます。この時間をうまく利用することで、筆者らは脱出することができました!


3. シナリオ3 <移り変わるアクションタイル>

 今回遊んだシナリオとしては最後のシナリオです。砂時計をひっくり返すたびに、アクションタイルをローテーションするというルールが加わえてプレイしました。

 結果は、追加ルールをものともせずに、シナリオ2よりもスムーズ(砂時計2個使用)クリアすることができました!

まとめ

 今回はここまでですが、この後のシナリオではヒーローの特殊能力が使用できるようになったり、禁則事項が追加されていったりします。追加されればされるほど難しくなり、その分面白くなります。自分らで追加のローカルルールを決めても面白いかもしれません。

 ゲームは面白いことが大事ですが、それと同じくらい、ゲーム自体を理解することが大事だと筆者は考えています。そのため、ゲームを始める前に、プレイヤー間の理解の差を埋めるためのゲーム紹介(インスト)の時間があるのだと思っています。

 そういう意味で本ゲームは、ゲームを理解する・楽しむためのステップがシナリオとして表現されていて、初心者にもゲームを紹介(インスト)する人にも配慮の行き届いたゲームになっていると筆者は実感しました。

 まだやっていないみなさんは、ぜひプレイしてこの親切設計を味わってみてください!

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