ブラス:ランカシャーが面白かった

この記事はボドゲ紹介02 Advent Calendar 2020 9日目の記事になります。昨日はまよさんによるベルラッティの記事でした。

チームに分かれる協力ゲームというのは僕も初耳でした。是非プレイしてみたいですね。

さて、ボードゲーム部(仮)部長のにゃまです。このブログも年に一度、アドベントカレンダーの時期にしか更新されなくなりましたが、懲りずに書いていきます。


今回紹介するゲームは、ブラス:ランカシャーです。

ブラスランカシャーは、イギリスの産業革命の時代を舞台とした戦略ゲームです。

60~120分とありますが、今回私たちが4人でプレイした際は、インストに1.5時間、ゲームに4時間の合計5.5時間かかった重量級のゲームでした。

非常に時間がかかってしまうものの、ゲームのテーマとシステムがマッチしていて、戦略に富んだ素晴らしいゲームと感じました。



どんなゲーム?

プレイ終了時の画像がこちら。ゲームボードもコンポーネントも非常に綺麗で、見ていて飽きません。

このゲームの目的は、勝利点を稼ぐことです。運河の時代と鉄道の時代に別れ、それぞれの時代の終了時に勝利点を獲得します。勝利点は、ゲームマップ上の都市に所定の建物を建設し、レベルアップ(裏返す)させたり、レベルアップした都市同士を地震の鉄道(あるいは船)で接続することで獲得できます。

どんな建物を建設するか、どこに建設するか、どの都市間に自身の鉄道を敷設するかで戦略が変わります。

どんなところがよかった?

僕がこのゲームを推したいところはこんなところです。

ゲームのテーマとシステムがマッチしている

石炭と鉄

このゲームには、石炭と鉄という資源が存在します。これらを消費して新たな建物を建設するわけですが、この資源の消費方法がイケています。鉄は、マップ上に生産されていなくてもお金を払うことで自由に消費することができますが、石炭が存在する都市、あるいは遠方交易が可能な都市といくつかの鉄道(あるいは船)を経て建設予定地に接続していることが必要となります。

どうしてこのようなシステムになっているかというと、この時代に消費される鉄の量は少数だったため、複数の輸送手段があったのに対し、石炭は大量に消費されるため、限られた輸送手段しか選択することができなかったそうです。

この背景を、消費に関する制約としてゲームシステムに組み込むあたりがとても行けていると感じます。

港町と田舎

ゲームマップ上には、港を中心とした港町と、紡績所や炭鉱を中心とした田舎町が存在します。序盤は、紡績所を活用した収入アップが非常に強いです。しかし、遠方交易が可能な都市が遠いため、鉄道の時代での立ち上がりで苦労してしまいます。

一方で、港町は序盤の立ち上がりは遅いものの、港自体が遠方交易として機能するため、鉄道の時代での序盤戦略に幅が広がります。

私たちも一度しかプレイしていないのでなんとも言えませんが、運河の時代で紡績所など田舎で内政し、適当なタイミングで港町に進出して鉄道の時代に備える必要がありそうです。田舎で準備をし、鉄道の時代直前に港町まで進出して、最後勝利点を荒稼ぎする流れが自然でよくできています。

多いようで少ないラウンド・短いようで長い手番

私たちは、このゲームを5.5時間というとてつもない時間を消費して遊んだわけですが、(ちょっと後悔しつつも)満足しています。

このゲーム、4妊婦例では運河の時代8ラウンド + 鉄道の時代7ラウンド合計15ラウンドもあるんですが、想像以上にタイトで、やりたいことができずにあっという間に終わってしまいます。

一方で各ラウンドは、各プレイヤーがたった2アクションを順番に実行していくだけなんですが、これが想像以上に時間がかかる。数ラウンド先を予測して、計画的に行動しなければならないため、たった2アクションにとても悩んでしまうんですね。

この緩急は、他のゲームではあまり味わえないんじゃないでしょうか。

ゲーム終了後の感想戦における考察の伸びが大きい

私たちボドゲ部は、活動後に各ゲームの感想戦をしていますが、今回のゲームは議論が尽きず、長時間話していました。ここまで話せたのも、初回プレイにも関わらず、大きく各プレイヤーの戦略がかぶることなくプレイできたからでしょう。

序盤戦略、中盤での立ち回り、後半での得点方法などなど。ゲームを振り返ってどの行動が獲得勝利点効率が高かったか、あるいは獲得勝利点の悪い行動はなんだったのか、話し合えました。

まとめ

ブラス:ランカシャーは、ゲームシステムがテーマとマッチしていて、時間の経過を忘れてしまうオモゲーであり、考察の余地がたくさんあるゲームです。

重ゲーが好きな皆さん、ぜひ遊んでみてください。

CAボードゲーム部

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